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「VOC」という言葉を聞いたことはありますか?VOCとは、「揮発性有機化合物」(Volatile Organic Compounds) のことで、塗料の中に入っている有機溶剤として用いられる「トルエン」や「キシレン」、合板用接着剤に含まれる「ホルムアルデヒド」などがよく知られています。
  今日シックハウス症候群などで問題になっているこれらの「特定測定物質」(ホルムアルデヒドなど)は、内装用の塗料に影響するものであり、外壁に対するVOC問題は、主に大気汚染、地球温暖化などの地球環境問題を考慮したものとなります。
(1)水性塗料と溶剤系塗料
  そこで、外壁の塗装におけるVOC対策としては、水性塗料を使用するということが考えられます。
  塗料の中に含まれるVOCの量を考える場合は、単位面積あたりの使用量のほかに希釈材(塗料を薄める為に使うシンナーなどの液体)を考慮しなくてはいけません。下の表では、水性塗料と溶剤系塗料を使った場合のVOC飛散量を比較してみました。これを見ると、水性塗料が16g/uに対して、溶剤系塗料は340g/uと20倍以上のVOCが大気中に飛散したことになります。
 
水性塗料と溶剤系塗料のVOC飛散量の違いの例
水性塗料
工  程
所要量(s/u)
VOC(目安g/u)
下塗り塗料+水道水
0.10
2+0
中塗り塗料+水道水
0.13
7+0
上塗り塗料+水道水
0.13
7+0
合   計
16
溶剤系塗料
下塗り塗料+専用シンナー
0.10
17+10
中塗り塗料+専用シンナー
0.13
52+78
上塗り塗料+専用シンナー
0.13
52+78
合   計
340
 

上の表を見ると、溶剤系の塗料と水性塗料のVOC飛散量は明らかに違っていて、水性塗料がいかに環境にやさしいかということを知ることができます。
  しかし、前ページでもご説明した通り、外装を塗装する材料を考える時、気象条件、下地の材質、塗替えメンテナンスなどの条件によっては、塗膜品質に重大な悪影響を及ぼす危険性がある場合もあるので、耐候性、耐久性などを考えて、「溶剤系塗料」を必要とする場合もあります。

   いずれにしても、各塗料メーカーでは、「環境にやさしい、地球にやさしい、人にやさしい」をコンセプトにした、新しい商品が次々と登場しています。
  塗装の目的に応じて選ぶことができますので、安心してお任せください。
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